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E1 -もし僕がTree Planterって何と聞かれたら-
もし僕がtree planterって何って聞かれたとしたら、木を植える人達だよと説明するでしょう。インターネットで検索すれば、どんな仕事かはすぐにわかると思います。ただ、夢と現実は違います。
まず最初に、いったいどんな仕事なのかというところから行きます。
各tree planterは、それぞれピースと呼ばれるスペースを与えられ、木を植えます。基本的に専用のバック、シャベル、グローブ、塩水と、プラットコードと呼ばれる4メートルのひもが必要です。プラットコードで木と木の距離を測ったり、密集率を測ったりします。そう、木を植えるといっても、ただのガーデニングじゃないんだなこれが。木と森がきちんと育つように、いろいろとルールがあったりします。木がきちんと植えられているかチェックしに来る人がいたりして、けっこうシビア。
多くのtree planterが自分たちの犬を連れてきてて、ピースやキャンプに現れるクマ対策としていて、めちゃくちゃ人懐っこい上にとてもしつけられていて驚きます。みんなでご飯を食べる大きなテントがキャンプにはあって、犬たちはみんな入り口のところで飼い主を待つことが出来る。とまあ、それほどクマがよく出るんが、基本的にblack bearという種類のクマは、臆病だけど、子供や陣地を守る時は威嚇するので、結局怖いよね。笑
この仕事で最も自由だなと感じたのは、PPをどこでもするところです。最初は少し恥ずかしいなあと思いながら木々に立ち入ってたけど、考えてみたら誰も汚してないし、雨がきれいに流してくれるしで、世界一綺麗なトイレであったりして、シーズンが終わって市内でお手洗いが見つからないときに、ふと生きづらいなあと感じるほどになりました。森の中にトイレなんかあるわけないので、仕方ないですよね！まあ、もうPPが何のことかわかったと思います。学校では習わないけど、外国で生活すれば必ず使うので偉そうに説明しときます。Peeが小で、Pooが大です。わかりやすい！ でも、森の中でするときで大変なのは、虫で、動けない分格好のまとになります。
本間にめちゃくちゃ蚊が飛んでて、大きいし痛いし、ほとんどの蚊はあほやからぶつかってくるだけですが、目や耳をめがけて飛んでくるから、えらい目にあいました。一日中顔の周り飛び回ってて、呼吸と同時に飲み込んだりしました。虫よけスプレーはあまり長く聞かないので、虫よけネットをお勧めします。一つ10ドルちょっとで、こーんなサイズ。失くしたけど。一度鼻血を出したときに、ただでさえ血を失った挙句にたかる虫たちの中に、悪魔を見ました。
そんな環境でtree planterたちは、こんな言葉を言い伝えています。「今のうちにひどい環境を楽しんどけ。もっとひどくなるぞ。」そんなtree plantingは、80％が精神、20％が肉体的に大変だといわれるそうです。
この仕事を始める前は、木を植えることで環境に貢献できると思っていました。でも実際現場には、多くの自然に生える木々や植物が芽を出していました。僕たちは貢献しているのか、自然な森を壊しているのかどうなんでしょう。人間が木を植えなくってもしっかりと森は育つ。だけど一方で、人も自然の一部、僕たちの活動も自然の一部になり得るんじゃないか。少なくとも、木を伐採している分の埋め合わせくらいにはなっているんじゃないか。僕に答えは出せてないけど、無かった場所に新しく木を植えてくることが出来ました。
では、tree planterはいったいどんな人たちなのか。
どんな人もそれぞれ違うように、彼らも決して全く同じではないけれど、僕からみたtree planterとはどんな人たちか。
僕が働いていた会社では、素晴らしい考え方を持っていて、それは別にエピソードとしてポッドキャストにも上げてますが、「おいでよ。無理することないし、尊重するけど」って。とっても僕は好きでした。
そんな彼らは自然を愛し、おしゃべりや音楽、社会交流も楽しみます。だけど、木を植えてない時間は、もっぱら踊って過ごします。中にはほとんど寝ない、友人もいました。ダンスパーティは文字通り夜明けまで、というか僕が寝て起きてもまだ踊ってたりします。でも最後まで踊ってた人が掃除してるんだから、えらいなあと感心したものです。
仕事ではほとんど休憩の時間を取りません。なぜなら、文字通り”時は金なり”の世界だからです。休まない代わりに、とっても稼げるんですなー、これが。強風の日以外はどんな環境でも木を植えるようなハードな仕事ですが、続ける多くの理由はお金だったりします。まあ、それほど稼げるってことですね。
仕事上、おんなじ場所で誰とも話さず10時間ほどひたすら木を植えるので、時には機嫌を損ねることもしばしば。要するにシャベルを投げたり、石に腹が立ったりして叫んだりするんですが。早く植えないとと焦る上に、地面は石ばっかりで穴を掘れなかったり、木が生えすぎてて歩きづらかったり、なかなか地味にたくさんきっかけがあるんですよ。この感情のコントロールがほんとに難しくて、tree plantingは80％がメンタルジョブで20％が体力的にしんどい仕事だっていうそうです。僕も時々、というかしょっちゅう叫んでました。けど、これが結構気持ちよかったりして。町中で叫んだら捕まることもあるけど、植林中はみんなお互いに理解してて、誰かの叫びに共鳴して叫んだり、僕として一つの楽しみだったりしたのです。
もし森の中で叫び声が聞こえたら、それはtree planterかもしれないのです。。。
おわり。
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